耐震補強工事

主要専門工種一覧


耐震補強工事は多種多様な工種を順序立てて行われる工事です。
これらの工種の施工詳細を検討するとき、設計図書通りに収まらないことも多々あります。
監督、職人、設計者等の多角的な目線で、あらかじめ問題点を一つ一つ丁寧に解決しておくことが成功のポイントです。

01 CADによる検討

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SRC補強等の複雑な収まりとなるケースでは、鉄骨部材、スタッド、あと施工アンカー、鉄筋、型枠用セパなどの位置関係をCADで作成し、各工種において不具合が無いよう詳細な検討から行います。

02 土工事

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掘削する深さや地質により適切な山留め工事を選定します。
掘削中は既存の配管などを損傷することの無いよう、丁寧に掘削を行います。

03 解体、目荒し

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既存躯体面と補強部材とを一体化する目的で目荒しを行います。
目荒しの程度(ピッチ、深さ、全体の%)は仕様書に準じます。

04 あと施工アンカー

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あと施工アンカーとは、硬化したコンクリート母材を削孔し、その孔内にあと施工アンカーを挿入・固着させる工法の総称です。
既存躯体と、補強体をつなぐ重要な工種です。

05 ディスクシアキー

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ディスクを既存コンクリートに埋め込み、大きなせん断抵抗を受けることができます。
これによりディスクシアキーは在来工法と比較して高いせん断耐力とせん断剛性を発揮できます。

06 耐震スリット

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主として柱際のせん断破壊防止、靭性能の向上を目的とます。
柱周りだけでなく、無開口耐震壁に3方スリット(縦横)を設けることもあります。

07 杭頭補強筋フレア

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溶接外付けフレーム補強、バットレス補強工事などを支える鋼管杭にフレア溶接により補強鉄筋を取り付けます。
地中梁の主筋およびせん断補強筋との干渉のない位置をあらかじめ選定し設置します。

08 機械式継手

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鉄筋相互を接合する方法は重ね継手のほかに、圧接継手、溶接継手、機械式継手があります。
施工者は資格取得者であることや講習会の受講が必要となります。

09 機械式定着

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近年の耐震工事配筋は高強度化、太径化、配筋量の増加傾向にあります。
梁柱の接合部や端部が過密な配筋となるため、機械式定着板が使用されるケースが増えてきています。

10 外付けフレームRC補強

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住戸内に立ち入らないで作業が可能なため、仮住居への転居が不要な補強工事です。
また、枠付きブレース補強工法に比べると採光等への影響は少なくなります。

11 外付けフレームSRC補強

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この工法は工種間の取合いが複雑となるので、事前準備が重要なポイントです。
施工計画の段階で、あと施工アンカー、鉄骨工事、配筋、圧接、型枠用金物、仮設計画等の詳細、および手順を完璧にしておきます。

12 枠付き鉄骨ブレース補強(特許工法)

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補強部材による重量増加を避けたい場合、外壁面等で日照を確保したい場合などに適した工法です。
ブレース部材を分割し、狭い搬入路や作業スペースでも可能な特許工法も行っています。

13 RC巻立て工法

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ピロティー階等の柱断面を増大させることによって、靭性能と強度の向上を目的とした工法です。

14 SRF巻立て工法(包帯工法)

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ポリエステル繊維のベルトやシートを、ウレタン系一液性無溶剤接着剤で鉄筋コンクリートの柱、壁等に貼り付け、巻き付ける工法です。
工程が少なく、短期間での施工が可能です。

15 鋼板巻立て工法

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既存柱に鋼板を巻立てて、靭性向上を目的とした工法です。
室内等の作業スペースが確保しにくい場所では縦横の分割を行います。

16 コンクリート打設

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室内のコンクリート打設計画において配管延長が長くなるケースでは、コンクリートの品質管理を主とした綿密な打設計画を策定。
暑中コンクリートで延長50mを超えるケースでは、コンクリート閉塞に十分注意して行います。

17 RC壁補強(圧入工法)

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専用圧入治具を用い、圧入によりコンクリート壁増設を行う工法。
上部グラウトを省くことにより、工期短縮と予算の圧縮が可能。型枠の強度計算と、コンクリートの品質管理を重点的に行う必要があります。

18 グラウトコンクリート工法

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コンクリート打設に際しコンクリート材料や、ポンプ車の使用が難しいケースでは、豆砂利入りのグラウトコンクリート材料を使用します。

 

各種試験・品質管理

各工種において、所要の品質を証明するために品質試験および検査を行います。
現場によっては求められる品質や確認頻度が異なりますので、仕様書に基づいた検査、立ち会いを実施します。
また、仕様書に記載されている品質管理項目や管理基準数値に間違いがないか、予め確認しておきます。

01 鉄筋探査

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鉄筋位置や被り厚調査には非破壊試験が用いられます。
電磁波レーダー法、電磁誘導法を用途に応じ選定します。

02 X線レントゲン内部探査

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鉄筋・電配管・CD菅などの位置を確認できるため、安心してコア抜き工事やアンカー工事を行うことが可能です。

03 あと施工アンカー引張試験

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非破壊引張強度により、設計引張荷重をあと施工アンカーに加力し、抜出しが無いことを確認します。

04 配筋検査

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配筋検査は、自主検査のほかに設計者立ち会いによる検査を行います。
設計者の意図している品質をクリアしているか厳しいチェックを受けます。

05 圧接継手引張試験

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圧接継手を現場で抜き取り、試験室で引張試験を行います。
破断位置の他、外観検査により偏心、だれ、焼割れ、曲がり等がないことを確認します。

06 工場における鉄骨品質検査

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現場への納入前に仮組みを行い、寸法精度、曲がり、ねじれ、溶接外観等の不具合がないことを確認します。

07 超音波探傷検査(UT)

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溶接部に超音波を発生させる探触子を直接当てて、その反射波を検知することで、内部欠陥の位置と大きさを調べる検査方法です。

08 テーブルフロー試験

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テーブルフローによる品質管理を行う特殊なグラウト材料もあります。
適切な品質であるかチェックを行ってから施工します。
圧縮強度試験用供試体の4週強度の確認は第三者機関により行います。

09 J14ロート試験

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練り上がりグラウトは、その日の気温、水温等により同じ水量でもフロー値が変動します。
フロー値が基準値の範囲内であるか確認します。